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2・94図 噴射時期の調整法

 

(ホ)噴射時期の点検
噴射時期の点検は一般に吐出弁(デリベリバルブ)を取付けた状態で行う方法と取外した状態で行う2つの方法があり、メーカの指定した方法で点検する。
(i)デリベリバルブを取外した状態で点検する方法
燃料ハンドルを高速位置に置き、集合形ポンプおよびフランジ形の場合はNo1シリンダを、又単独形の場合は点検するシリンダを圧縮上死点とする。そしてNo1又は点検するシリンダの噴射管を取外し吐出弁バネおよび吐出弁を抜き取り、吐出弁ホルダのみ元通り軽く締めつける。
クランク軸を逆回転方向へ燃料が濫れ出すまで廻し、濫れ出したらクランク軸を止め徐々に回転方向へ戻す。勢いよく濫れ出ていた燃料は次第に少なくなり、ついにはピタリと止まる。この時がプランジャでバレルの燃料吸入孔を塞いだ位置であり、このとき指針とはずみ車に刻印された噴射始めのタイミングマークが合っていれば良い、狂っている場合は前記の方法で調整する。
(ii)デリベリバルブを取付けた状態で点検する方法
調整桿の2点マークを2・95図(a)のようにポンプ本体の端面に合わせておくか又はレギュレータハンドルを運転の位置にしてハズミ車を回転方向に廻し、噴射音の出始めた時期をハズミ車上の目盛で読みとり噴射時期を知る方法である。
プランジャや燃料噴射弁などが悪く相当早くハズミ車を回さないと噴射しない場合、または噴射の音の出始めをハズミ車上の目盛で読みとりにくい場合は燃料

 

 

 

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